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魚図鑑

魚図鑑のイラスト「2本立て」が完成しました(2,811種)

8月1日に人気の魚200種から始めた「生息イメージ」のイラストづくりが、13回目の今回で完成しました。最後の122種を加えて、魚・エビ・カニ・貝・イカ・タコの全2,811種で、白背景版と生息イメージ版の2枚を切り替えて見られるようになりました(クラゲの仲間は、イラスト1枚で載せる方針です)。

魚図鑑の生息イメージ版イラスト32点を並べたモザイク。マダイ、カクレクマノミ、クロマグロ、アユ、タテガミハゼ、マダコ、シイラ、イトウ、メガネモチノウオ、カサゴ、イセエビ、ブリなど
図鑑に並んだ生息イメージ版の一部。最初の回の人気魚(マダイ・クロマグロ・アユ)から、今回のハゼやコイの仲間まで

「2本立て」とは

図鑑のイラストは、1種につき2枚あります。白背景版は、ひれの形や模様、体の色がいちばん見やすい「標本」のような1枚。生息イメージ版は、その魚が実際に暮らしている場所——砂の海底、ケルプの林、マングローブの泥、山の渓流——を背景ごと描いた1枚です。同じ種でも、どこで、どんな姿で泳いでいるのかが伝わります。

マダイの白背景版イラスト(左)と生息イメージ版イラスト(右)を並べた図
マダイの白背景版(左)と生息イメージ版(右)。アプリでは左右にスワイプ、Web の図鑑ではイラスト下の左右ボタンで切り替えます

2か月、13回の歩み

生息イメージ版は、はじめ図鑑を拡充するたびにその回に新しく加わった種だけに用意していて、8月の時点で294種でした。そこから「知名度の高い順」に描き始め、途中からは「あと少しで全種がそろう科」から埋めていくやり方に切り替えて、13回で約2,500種を描き足しました。

最後の122種 — コイとハゼ

最後に残ったのは、種の数がとても多いコイの仲間(82種)とハゼの仲間(39種)、それに前回描き直しをお願いしていたタイの仲間1種です。

アプリの魚図鑑(日本語表示)でタテガミハゼの生息イメージ版イラストを表示している画面
タテガミハゼ/マングローブの泥底。紫の体に桃色のひれ、うなじの高い「たてがみ」(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(日本語表示)でイトヒゲモジャハゼの生息イメージ版イラストを表示している画面
イトヒゲモジャハゼ/礁の砂と瓦礫の底。全長わずか2cm、頭じゅうに細いひげ(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でイエローフィンバーベルの生息イメージ版イラストを表示している画面
Yellowfin barbel(チグリス・ユーフラテス川の大型のバーベル)/名前のとおり黄色いひれ(英語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でレッドマハシールの生息イメージ版イラストを表示している画面
Red mahseer(メコン川上流の森の川のマハシール)/赤いひれと、体の中ほどを走る暗い帯(英語表示の例)

アプリの魚図鑑での表示イメージ。日本語・英語どちらの表示にも対応しています。

コイの仲間は、産地ごとに8つの章に分けて描きました。見た目のよく似たイベリア半島のバーベル6種は、それぞれが暮らす川の景色で描き分け、鱗の列に沿った黒い点と赤い尾の Barbus haasi や、全身がまだらの Barbus meridionalis も並びます。チグリス・ユーフラテス川からは、カワカマスのように細長い頭の「Pike barbel」と、口ひげを持たない「Binni」。アフリカからは赤い眼の「Redeye labeo」、東南アジアからはマハシールの仲間、北米からは尾の付け根に丸い黒斑がある「Spottail shiner」も加わりました。

ハゼの仲間は、礁や潮だまりにすむ種(テッポウエビと巣穴を分け合う種を含む)と、内湾・河口・マングローブの泥にすむ種に分けて描いています。尾の近くに青い輪が並ぶヤツシハゼ、白い体に褐色の点が散るコナユキハゼ、眼からえらぶたへ黒い「たすき」が走るタスキヒナハゼ、眼が退化してほとんど見えないヒゲワラスボなど。全長2〜3cmの小さな種は、寄った構図で描いています。

前回描き直しをお願いしていた紅海の「Haffara seabream」も、今回は黒い斑が本来の2か所だけで描かれ、タイ科も全種がそろいました。

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1枚ずつ、目で確かめてきました

イラストは1種ごとに「この種はここが決め手」というメモを付けて依頼し、納品されたら寸法やファイル名の機械的なチェックに加えて、全部の絵を1枚ずつ目で見て種を照合してきました。以前、寸法も名前もすべて正しいのに別の種が描かれていた回があり、機械のチェックだけでは種の取り違えは見つからないと分かったためです。

決め手が描けていなかった絵は描き直しをお願いし、次の回でまとめて描き直してもらいました。「縦縞」ではなく「頭から尾へ」「背から腹へ」と書く、模様の無い種は「無地」と書き切る、似た種が並ぶ組は独立した表にまとめる——そうしたメモの書き方の工夫も、回を重ねるごとに積み上がっています。描き手がメモの誤りを資料で見つけて直してくれたこともありました。

約2,500種を2か月で描き上げてくれた描き手(共同運営者)に、心から感謝しています。

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