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魚図鑑

「生息イメージ」のイラストをさらに200種へ追加しました(合計2,490種)

魚図鑑のイラストは、種によって「白背景版」と「生息イメージ版」の2枚を用意しています。前回の196種に続いて、今回はさらに200種が2枚立てになり、合計2,490種になりました。収録種数は約2,939種のままで、種の追加はありません

アプリの魚図鑑(日本語表示)でウシサワラの生息イメージ版イラストを表示している画面
ウシサワラ/東シナ海の濁った沿岸。前回描き直しにした1種で、第1背びれの下で急に折れ曲がる側線が決め手(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(日本語表示)でハタタテサンカクハゼの生息イメージ版イラストを表示している画面
ハタタテサンカクハゼ/サンゴの根元の砂地。雄は背びれの棘が2本そろって糸のように伸びる(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でホッキョクイワナの生息イメージ版イラストを表示している画面
Arctic char(ホッキョクイワナ)/北極圏のツンドラの湖。婚姻色ではない普段の姿で、ピンクの丸い斑が体中に散る(英語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でイースタンブルーグローパーの生息イメージ版イラストを表示している画面
Eastern blue groper(豪州南東岸の大型のベラ)/ケルプの茂る岩礁。大型の雄は全身が鮮やかな青(英語表示の例)

アプリの魚図鑑での表示イメージ。日本語・英語どちらの表示にも対応しています。イラストは左右にスワイプ(Web版はイラスト下の左右ボタン)で白背景版と切り替えられます。生息イメージ版がまだ用意できていない種は、これまでどおり白背景版の1枚だけを表示します。

今回は「その科の残り30〜34種」

図鑑は「目 → 科 → 属 → 種」とたどれます。前回までに「あと29種以内で揃う科」をすべて埋めたので、今回は「あと30種から34種で、その科の全種が2枚立てになる」5つの科をまとめて描きました。イソギンポ科・ベラ科・サケ科・カワスズメ科・フエダイ科です。

さらに、前回描き直しにしていたサバ科とチョウチョウウオ科の4種も届きました。これで7つの科は、科のページを開けばすべての種で2枚のイラストが切り替わるようになりました。残り種数がいちばん多いハゼ科も、今回は9つの属をまるごと描いています。

潮だまりの小さな住人、イソギンポ科

イソギンポの仲間は30種。岩の穴から顔を出す小さな魚たちで、頭の飾りと模様で種が分かれます。首の上に櫛のような皮弁が並ぶマーカスミノカエルウオ、真っ赤な網目のイナズマタテガミカエルウオ、頭に刃のようなとさかを持つセンカエルウオ、前が赤く後ろが黄色いヒナギンポ、背びれの棘が2本だけ長く突き出る「Laiphognathus multimaculatus」。マングローブの汽水にすむカワギンポヒルギギンポ、砂泥底の巣穴にすむウナギのように細長いヒメウナギギンポも入りました。雌雄で色が違う種は、指定した側の色で描いています。

ベラ科は「どの色の時期で描くか」

ベラの仲間は32種。ベラは成長や性転換で色ががらりと変わるので、種ごとに「雄」「雌」「成魚」のどれで描くかを決めて依頼しました。豪州の巨大なベラ「Eastern blue groper」と「Western blue groper」(見た目ではほぼ見分けられないので、豪州の南東岸と南西岸の海で描き分け)、体の後ろを深紅の帯が1周する「Crimson-banded wrasse」、頬に赤い線の輪があるホホワキュウセン、前半が白く後半が黒いタレクチベラと白い帯が4本のシマタレクチベラ、白い楔形の帯のクサビベラ、背びれの棘が糸のように伸びるイトヒキオハグロベラニシキベラ・オトメベラ・ヤマブキベラ・キヌベラ・リュウグウベラのニシキベラ属5種は、線の太さと向き、尾びれの色で描き分けています。

冷たい湖と川のサケ科

サケ・マスの仲間は32種、すべて婚姻色ではない普段の姿です。北米と欧州のコクチマス(ホワイトフィッシュ)の仲間は銀色で似た姿なので、口の位置(吻の先に開くか、吻の下で下を向くか、下あごが前へ出るか)で描き分けました。アリゾナの山の源流にすむ「Apache trout」(目を横切る黒い仮面)、メキシコの「Mexican golden trout」(成魚にも残る幼魚斑)、バルカン半島の固有のマス(オフリド湖の2種、ワインレッドの大きな斑の「Macedonian trout」、黒い帯が4本のローヌ水系のマス)、アルプスの湖の「Alpine char」、チュクチの隕石孔の湖の深みにすむ「Long-finned char」。カワヒメマス(グレイリング)の仲間7種は、帆のような背びれの模様と口の大きさが決め手です。

アフリカと中南米のシクリッド

カワスズメ(シクリッド)の仲間は34種、ほぼすべて淡水です。南米のピーコックバスは帯の本数と途切れ方で2種、ティラピアの仲間は尾びれに縞を入れない(有名なナイルティラピアの模様にしない)ことを確かめながら描きました。アフリカ南部の大型肉食シクリッド(Serranochromis)6種は顔の点と眼の線の有無で分かれます。中米の「Mayan cichlid」は尾の付け根の眼状斑、「Blackbelt cichlid」は腹の黒い帯、アマゾンの「Bigeye cichlid」は大きな眼と大きな口。ここも婚姻色ではない普段の色で統一し、名前の由来が婚姻色の「Black tilapia」だけは黒い姿で描いています。

フエダイ科は「線の本数と黒い斑の位置」

フエダイの仲間は34種。黄色い体に青い線が4本のベンガルフエダイ、淡い黄色の細い線が10本以上並ぶキュウセンフエダイ、胸びれの付け根に黒い斑がある「Dusky-striped Sea-perch」、側線にまたがる黒い丸斑の「Mahogany snapper」。西表島の浦内川の淡水にもすむウラウチフエダイは濁った川の中に描きました。水深100m以深のヒメダイ・アオダイの仲間は、背から下りる帯が4本のシマアオダイと5本のヤンバルシマアオダイ、上唇に肉質のこぶがあるキビレフエダイ、背びれの糸を引くイトヒキフエダイなど、薄暗い深場の情景です。

ハゼは「属ごと」まとめて

残り種数がいちばん多いハゼの仲間は、今回は属の残りを全部描いて9つの属を完結させました(34種)。サンゴやヤギ、海綿の上で暮らすハゼはすむ相手ごと描き分けています。枝サンゴの間にすむコバンハゼの仲間10種、ムチヤギに張り付くオオガラスハゼ、黄褐色のヤギにだけすむコビトガラスハゼ、カップ状の海綿のヤギハゼ、ウミショウブの葉の上のウミショウブハゼ、赤紫のトゲトサカのスケロクウミタケハゼ。砂地のサンカクハゼの仲間9種は、背びれの黒い斑の数と位置、糸のように伸びる棘の本数で見分けます。名前に反して相手を持たないミツボシガラスハゼは、海草の藻場に描いています。

なお、コバンハゼの仲間の2つの学名は、研究で「独立した種ではない」とされているため、今回は描いていません(図鑑側で整理する予定です)。

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前回の描き直し4種が届きました

これでサバ科とチョウチョウウオ科も全種そろいました。描き直しの依頼では「どこが違うか」と「正しくはどうか」を種ごとに書き、とくに「どこで止めるか」「どちら向きか」を言葉で指定するようにしたところ、4種とも一度で直りました。

描いてもらう前の検算も続けています

イラストは「この種はここが決め手」というメモを付けて依頼しています。学名や分布はデータベースから自動で入るので、間違いが残るとすればこの手書きのメモです。今回も依頼する前にメモを図鑑や魚類データベース、元の記載論文と突き合わせて直しました。たとえば上の「Eastern blue groper」は、最初「額にこぶは無い」と書いていましたが、資料を確かめると大きな個体は額がなだらかに盛り上がることが分かり、そのとおりに直しています。

全点を目視で確認、今回は描き直しゼロ

寸法やファイル名の機械的なチェックとは別に、納品されたイラスト200点すべてを1枚ずつ目で見て種を照合する工程を今回も行いました。気になった約30点は原寸で見直し、200点すべてが合格しました。間違った絵は掲載しない方針は変わりません。お気づきの点があれば、ぜひアプリの「バグ報告」からお知らせください。

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