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魚図鑑

「生息イメージ」のイラストをさらに199種へ追加しました(合計2,689種)

魚図鑑のイラストは、種によって「白背景版」と「生息イメージ版」の2枚を用意しています。前回の200種に続いて、今回はさらに199種が2枚立てになり、合計2,689種になりました。収録種数は約2,939種のままで、種の追加はありません。

アプリの魚図鑑(日本語表示)でトサヒメコダイの生息イメージ版イラストを表示している画面
トサヒメコダイ/水深100m以深の薄暗い砂泥底。えらぶたの赤い眼状斑が決め手(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(日本語表示)でチゴベニハゼの生息イメージ版イラストを表示している画面
チゴベニハゼ/サンゴ礁の岩の割れ目。背と腹に並ぶ白い点と、糸のように伸びる背びれの棘(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でイエローアイロックフィッシュの生息イメージ版イラストを表示している画面
Yelloweye rockfish(北米太平洋岸の大型のメバル)/深場の岩礁。名前のとおり眼が鮮やかな黄色(英語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でローマンシーブリームの生息イメージ版イラストを表示している画面
Roman seabream(南アフリカ固有のタイ)/ケルプのある岩礁。背中の白い鞍形の斑と、両眼を結ぶ青い線(英語表示の例)

アプリの魚図鑑での表示イメージ。日本語・英語どちらの表示にも対応しています。イラストは左右にスワイプ(Web版はイラスト下の左右ボタン)で白背景版と切り替えられます。生息イメージ版がまだ用意できていない種は、これまでどおり白背景版の1枚だけを表示します。

今回は「その科の残り38〜49種」

図鑑は「目 → 科 → 属 → 種」とたどれます。前回までに「あと34種以内で揃う科」をすべて埋めたので、今回は「あと38〜49種で、その科の全種が2枚立てになる」4つの科をまとめて描きました。タイ科・メバル科・アジ科・ハタ科です。

このうちハタ科は全種がそろいました。メバル科とアジ科も、図鑑の中で同じ種が別の学名で二重に載っているなど「整理が必要な行」を除いて、すべての種で2枚のイラストが切り替わります。タイ科は、後で書く描き直しの1種だけが残っています。残り種数がいちばん多いハゼ科は、今回も9つの属をまるごと描きました。

南アフリカと地中海のタイ科

タイの仲間は36種。日本のマダイやクロダイの親戚ですが、今回は南アフリカ、地中海、アラビア海の固有種が中心です。南アフリカの Chrysoblephus 属4種は、背中の白い鞍形の斑(Roman seabream)、眼の上下の短い青い線と背びれの後ろの黒点(Dageraad)、大きな雄の額のこぶ(Red stumpnose)、模様の無い青みのピンク(Slinger seabream)で描き分けています。タイ科最大の「Red steenbras」は大きな口と太い犬歯、「Musselcracker seabream」は貝を砕く厚い唇と強い前歯。地中海では、とがって突き出す吻の「Sharpsnout seabream」、暗い赤の帯が並ぶマルダイなど。砂浜の波打ち際、ケルプの林、河口の濁った水と、産地の海も描き分けました。

浅いケルプと深場の岩礁のメバル

メバル・メヌケの仲間は39種、多くが北米の太平洋岸と北日本の海の魚です。この仲間は浅いケルプの森にすむ種と、水深100mより深い岩場にすむ種が混じるので、種ごとに水深を指定し、深場の種は薄暗い深い青で描いています(釣り上げられた姿ではなく、水中の自然な姿です)。黒地に黄色い帯が1本走る「China rockfish」、緑の線が4本の「Greenstriped rockfish」、斜めの赤褐色の帯の「Calico rockfish」、尾びれの付け根に白い帯があるコウライヨロイメバル、受け口でえらぶたに黒い帯が入るウケグチメバル、尾びれの後ろの縁が白いエゾメバル、水深500m以深の真っ赤なホウズキ。泥の上に胸びれで座るアラスカキチジも入りました。

銀色の似た種が並ぶアジ科

アジの仲間は40種。銀色で似た姿の種が多いので、体の高さ・額の形・えらぶたの黒い斑・ひれの色、そして産地の海で描き分けました。口の中が真っ白に見えるオキアジと「Cottonmouth Jack」(見た目はほぼ同じなので、日本の沖の砂底とカリブ海の島の周りで描き分け)、雄の背びれと臀びれが房のように伸びる「Fringefin Trevally」、背びれの先が鞭のように伸びるテンジクアジ、大きな黒い腹びれを腹の溝にたたむクボアジ、眼の大きなテルメアジ、燕尾のような尾をもつ豪州の「Dart」など。

礁と深場のハタ科

ハタの仲間は49種で、これでハタ科は全種がそろいました。褐色の斑点をもつ似たハタが多いので、斑点の大きさ・色・密度、帯の本数をメモで細かく指定しています。眼の後ろから白い帯が矢筈(Y字)の形に上がるヤハズアオハタと、その白い帯をもたないコクテンアオハタ、背びれの2本目の棘だけが長く伸びるヒレナガハタ、九州―パラオ海嶺の海山で1個体だけ知られる「seamount grouper」、茶と灰の帯が交互に並ぶ「Greybanded Grouper」。水深100〜300mの砂泥底にすむ小型のヒメコダイの仲間7種は、えらぶたの赤い眼状斑(トサヒメコダイ)、体の中ほどに並ぶ黒い斑(ホシヒメコダイ)、吻の小さな黒い点(「Pogi Perchlet」)などで見分けます。

ハゼは「属ごと」まとめて

ハゼの仲間は36種で、9つの属を完結させました。サンゴ礁の1.5〜4cmの小さなハゼ(イソハゼ・ベニハゼの仲間)は、色と斑の位置だけが種を分けるので、寄った構図で描いています。枝サンゴの上にホバリングするシロオビイソハゼやオヨギイソハゼ、灯台のような紅白の縞のスジシマイソハゼ、青灰色のジグザグ線のアオベニハゼ。潮だまりのクモハゼの仲間は、頭の形(丸顔のヤハズハゼと面長のクサビハゼ)と白い鞍形の斑で、マングローブのムジナハゼの仲間は市松模様で見分けます。鱗の無い緑の体に赤いひれのアカヒレハダカハゼは、波しぶきのかかる小さな潮だまりに描きました。

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メモの誤りを、描き手が資料で見つけてくれました

イラストは「この種はここが決め手」というメモを付けて依頼しています。今回も依頼する前にメモを図鑑や魚類データベース、元の記載論文と突き合わせ、30か所を直してから発注しました(ヤハズアオハタの白い帯の位置もその1つです)。

それでも1か所、メモが間違っていました。台湾の河口にすむ「Taiwan seabream」を、メモでは「頭と体の大部分が黒い」と書いていましたが、描き手が資料を引き直して「生きているときは銀色がかった体」だと気づき、資料のほうに合わせて描いて報告してくれました。こちらでも同じ資料を確かめ、そのとおりだったので採用しています。依頼書には「メモと資料が食い違ったら資料を優先し、報告する」と書いており、その取り決めが働いた例です。

1種だけ描き直しをお願いしています

寸法やファイル名の機械的なチェックとは別に、納品されたイラスト200点すべてを1枚ずつ目で見て種を照合する工程を今回も行い、気になった約40点は原寸で見直しました。そのうち紅海の「Haffara seabream」1種は、本来は「側線の始まり」と「胸びれの付け根」にしか無い黒い斑が、胴の真ん中にも描かれていたため、今回は掲載せずに描き直しをお願いしています。この種は白背景版のイラストで引き続きご覧いただけます。間違った絵は掲載しない方針は変わりません。お気づきの点があれば、ぜひアプリの「バグ報告」からお知らせください。

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