← お知らせ一覧へ

お知らせ

「生息イメージ」のイラストをさらに199種へ追加しました(合計2,094種)

魚図鑑のイラストは、種によって「白背景版」と「生息イメージ版」の2枚を用意しています。前回の200種に続いて、今回はさらに199種が2枚立てになり、合計2,094種になりました。収録種数は約2,939種のままで、種の追加はありません

アプリの魚図鑑(日本語表示)でクマドリの生息イメージ版イラストを表示している画面
クマドリ/サンゴの茂る礁斜面。濃い緑の体に橙色の波線、橙色の尾びれ(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(日本語表示)でナツビラメの生息イメージ版イラストを表示している画面
ナツビラメ/北米東岸の砂底。ヒラメの仲間なので頭は左向き、体には眼のような斑(日本語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でパラダイス・スレッドフィン(ガンジス水系のツバメコノシロの仲間)の生息イメージ版イラストを表示している画面
Paradise threadfin(ガンジス水系のツバメコノシロの仲間)/胸びれの下の糸は7本、上の3本が極端に長い(英語表示の例)
アプリの魚図鑑(英語表示)でムーンライター(豪州南岸のイスズミの仲間)の生息イメージ版イラストを表示している画面
Moonlighter(豪州南岸のイスズミの仲間)/銀白色の体に幅広い黒い帯が6本(英語表示の例)

アプリの魚図鑑での表示イメージ。日本語・英語どちらの表示にも対応しています。イラストは左右にスワイプ(Web版はイラスト下の左右ボタン)で白背景版と切り替えられます。生息イメージ版がまだ用意できていない種は、これまでどおり白背景版の1枚だけを表示します。

今回のテーマも「その科の最後の数種」

図鑑は「目 → 科 → 属 → 種」とたどれます。前回までに「あと8種以内で揃う科」をすべて埋めたので、今回は「あと9種から12種で、その科の全種が2枚立てになる」14の科をまとめて描きました。ニシン科(欧米の川を遡る「Allis shad」「Twaite shad」、アメリカンシャッド、ベンガルの「Hilsa」)、豪州とパタゴニアの淡水魚ペルキクティス科カレイ科・ヒラメ科ツバメコノシロ科ワタリガニ科カワアナゴ科、アジアとアフリカのナマズギギ科カジカ科、豪州の川のシマイサキ科モンガラカワハギ科、北米のサッカー科イスズミ科(メジナの仲間を含む)、ヒメジ科です。

このうち11の科は、科のページを開けばすべての種で2枚のイラストが切り替わるようになりました。カレイ科とペルキクティス科は、図鑑側に別の学名で重複して載っている行(整理予定)が1つずつ残っているため、それを除いて揃っています。ヒメジ科は下に書くとおり、あと1種です。

カレイ・ヒラメは18種、向きも眼の斑も1点ずつ

「左ヒラメに右カレイ」。今回はカレイ科8種(頭を右)とヒラメ科10種(頭を左)が入りました。北海道のクロガレイ、東北のミギガレイ、ベーリング海のウマガレイ、欧州の「European flounder」「Lemon sole」、北米西岸の「Petrale sole」「Pacific sand sole」、矢じりのような歯の「Arrowtooth flounder」。ヒラメ科は、二重の眼状斑をもつメガレイ、眼状斑がちょうど5個の小さなヒラメ(Pseudorhombus pentophthalmus)、サイコロの「5」の目のように斑が並ぶナツビラメ、逆に眼状斑を持たない「Southern flounder」とカリフォルニアビラメ、内湾の小さなアラメガレイ・ユメアラメガレイ、インド太平洋のテンジクガレイ頭の向きと眼状斑の数は18種すべてで確認しました

「本数」が決め手の仲間たち

ツバメコノシロの仲間は、胸びれの下に伸びる糸(遊離軟条)の本数で種が分かれます。西アフリカの巨大な「Giant African threadfin」とミナミコノシロは4本、ツバメコノシロ・豪州の「King threadfin」・黒ずんだ「Indian threadfin」は5本、ハワイの「Sixfinger threadfin」と肩に黒斑のあるカタグロアゴナシは6本、「Paradise threadfin」は7本。9種とも、原寸に拡大して糸を1本ずつ数えています。ギギの仲間は口ヒゲ8本(インドの「Rita」だけ6本)、ワタリガニの仲間は脚10本で最後の1対が泳ぐための櫂の形——こちらも同じように確認しました。カニはワタリイシガニ・フタホシイシガニと、アオガザミの親戚6種(メキシコ・カリブ・ブラジル・西アフリカ)、紅海の青いガザミです。

サンゴ礁の個性派と、砂底をヒゲで探る魚

モンガラカワハギ科は12種。緑に橙の波線のクマドリ、全身が黒いソロイモンガラと、白いひれ・桃色の尾のクロモンガラ、黄色い縁取りのキヘリモンガラ、ムラサメモンガラによく似て腹に大きな黒斑をもつクラカケモンガラ、紅海のアラビアンピカソトリガームスメハギ・ツマジロモンガラ・メガネハギ・スジナメモンガラ、沖のオキハギ、流れ藻につくアミモンガラヒメジ科は、黒い線と点のオオスジヒメジ、尾びれに縞のあるヨメヒメジ、黄色い鞍をもつマルクチヒメジ、金色の小判のような斑のコバンヒメジリュウキュウヒメジ・モンツキアカヒメジ・リュウキュウアカヒメジ、磯釣りでおなじみのホウライヒメジ(Parupeneus ciliatus)、地中海の「Striped red mullet」、カリブ海の「Spotted Goatfish」など11種です。

世界の川からも

北米のサッカー科12種(尾の赤い「Greater redhorse」「River redhorse」と、名前に反して尾が灰色の「Golden redhorse」、背びれが羽根ペンのように伸びる「Lake quillback」、青黒い流線形の「Blue Sucker」など)。豪州のシマイサキ科11種(マレー・ダーリング水系の「Silver perch」、砂漠の泉にもすむ「Spangled perch」、黒地に金色の模様の Hephaestus carbo など)とペルキクティス科8種(ぬるぬるした「River blackfish」、繁殖期の雄のひれが赤い「Southern pygmy perch」、クラレンス川とメアリー川の希少なコッド)。アジア・アフリカのギギ科11種(尾の赤いメコンの「Asian red tailed catfish」、マラウイ湖のカンパンゴ、脂びれに黒い丸のあるインドの大ナマズ2種)。カワアナゴ科は、マングローブの根に逆さに付くノコギリハゼチチブモドキ・テンジクカワアナゴ・オカメハゼ・ホシマダラハゼ、東南アジアの大きな「Marbled goby」。北海道の川のハナカジカ・エゾハナカジカも入りました。

常連グループも積み増しました

残り種数がまだ多い定番グループからも選んでいます。ハゼの仲間を18種(枝サンゴにすむ緑のベニサシコバンハゼフタイロサンゴハゼ、真っ黒なクロダルマハゼと黄色いアカネダルマハゼ、洞窟で頭を上にして群れるアオギハゼ、旗竿のような背びれのハタタテシノビハゼジュウモンジサラサハゼ・ホホベニサラサハゼ・スフィンクスサラサハゼ、内湾の泥にすむ紅色のアカウオなど)、コイの仲間を12種(諏訪湖のナガブナ、欧州の「White bream」「Spirlin」、ナイフのような体の「Sichel」、北米の「Golden shiner」「Creek chub」「Hornyhead chub」、南アフリカのイエローフィッシュ2種など)、ハタの仲間を11種(青紫の線が鮮やかなミナミハタサミダレハタ・ミナミイソハタ・ヒトミハタ・アマダレドクハタ・ヒレグロハタ・ホシヒレグロハタ、地中海の「Goldblotch grouper」「Comber」、カリフォルニアのサンドバス2種)、アジの仲間を7種(ホソヒラアジ・ミナミイケカツオ・ナンヨウカイワリ・クロヒラアジなど)、フエダイの仲間を8種(キンセンフエダイ・タテフエダイ・ニセクロホシフエダイ・ミナミフエダイ、深場のシマチビキ、カリブ海の「Dog snapper」「Schoolmaster snapper」など)。

魚図鑑を見る

今回は、描いてもらう前にも検算しました

イラストは「この種はここが決め手」というメモを付けて依頼しています。学名や分布はデータベースから自動で入るので、間違いが残るとすればこの手書きのメモです。そこで今回は依頼する前に、メモ200件を図鑑や魚類データベースの記載と1件ずつ突き合わせました。結果、約25件を修正。たとえばホウライヒメジとオキナヒメジを見分ける決め手を逆に書いていたり、別の種の特徴(糸のように伸びる尾びれ)を書いていたりしました。メモが間違っていると、絵はメモどおりに仕上がり、検査もすべて通ってしまいます。直したところは、直したとおりに描かれて届きました

全点を目視で確認、1種は描き直しへ

寸法やファイル名の機械的なチェックとは別に、納品されたイラスト200点すべてを1枚ずつ目で見て種を照合する工程を今回も行いました。その結果、199点が合格、1点を描き直しにしています。描き直しになったのはオキナヒメジ(Parupeneus spilurus)で、同じ仲間の有名な魚「オジサン」の模様(背から腹への帯)で描かれていました。本来の模様は頭から尾へ走る帯です。間違った絵は掲載していません。この種は描き直しが届くまで、白背景版の1枚だけを表示します(ヒメジ科はこの1種が入れば全種が揃います)。お気づきの点があれば、ぜひアプリの「バグ報告」からお知らせください。

ご注意